応援 自分で薪作り隊

自分で薪作りをしたいと思っている方のために、薪作りを生業にしている私達からの、アドバイスです。

ご自宅の薪ストーブはどんな機種?

ヨーロッパ製? アメリカ製? 輻射式? 対流式? 2次燃焼の方式は、などなど、いろいろなストーブの条件で、薪の作り方は変わります。薪の長さ、薪の太さが違ってきますから、「何センチの長さで、何センチの太さの物をどれくらい作るのか」をまず決めます。例えば、ノルウエーJOTULのF163のストーブの場合は、薪の長さは33㌢太さは10㌢位、クリーンバーン式ですから、薪の量は少し多めに使いますが、高気密住宅などで、燃焼させる時間が短い場合は減らすことが出来ます。F400の場合は50㌢となります。太さは15㎝∼20㎝ クリーンバーン式ですからF163と同じ考え方で薪の量を決められます。また、アメリカVERMONT社のストーブの場合60㌢から40㌢の薪を使います。キャタリティックコンバスターを使って2次燃焼をし薪の使用量が2割ほど少なくなります。(ASPENのみクリーンバーン式)住宅性能と、ストーブの燃焼方式によって、薪の種類と量が変わってくるので、一冬足りなくならないくらいの薪を作る必要があります。ストーブの大きさで、薪の量が違うのではないかと思われた方もいらっしゃると思いますが、私が実際に使っているストーブ、Defiant (最大)とAspen(最小)では、10%くらいしか差が出ませんでしたので、ほんの少し考慮する位です。

薪の入手方法は? 

薪ストーブは、基本的には何でも燃やせます。しかし、ストーブの性能と、ストーブとしての価値、経済性、安全性を考えた時、燃やせる木の種類が決まってきます。経済性と安定性を求めるならば、広葉樹の楢になります。無料で入手できる薪ではないのですが、森林組合や、造林業者からなら、持続的にセシュウム検査済みの安全な薪が入手できます。価格は1立方17000円~19000円⊕運賃が相場です。安くはないのですが、セルフで薪作りをして、乾燥して燃やす場合、樹種によって乾燥度合いが違うので、ストーブの温度管理が難しく、沢山の薪を消費したり、暖かくならなかったりします。快適に薪ストーブを使うためには、樹種をミックスして燃やすことは避けた方が経済的です。

さて、1シーズン使う薪の量について、本州でも寒いと言われる岩手県の平均は、3.5立方位のようです。2.1㍍の伐り出しが標準ですが、4トントラック1.5台分の容量になります。原木の入手においては、最低の太さと、最高の太さを指定して購入することが肝要です。太くて重い原木は、動かすことが出来ないので、怪我をしたり事故の元になります。最近はセルフ用に90㌢にカットしたものや、90㌢で1年乾燥した原木の販売もありますので、薪作りの場所の確保も容易になりました、取り扱っている林業屋さんもありますので、一人で動かせる原木の購入をお勧めします。

玉切方法のアドバイス

一番危険で、一番疲れる作業であることを覚悟してください。切れないチェンソーでの事故が一番多いのです。こまめに、チェンソーの刃を研いでください。刃の摩耗は木についている砂や小石を巻き込んだ時に発生します、チェンソーの重さだけで、玉切が出来ることがベストです。薪割りの事を考え、切り口が曲がらないように注意してください。玉に切った薪は、小山状に積み上げて3週間風雨に晒し、木口にヒビワレが出来たら、割ってください。(チェンソーのメンテナンスと扱い方は後日投稿)

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薪割りの作業

薪割りは、3週間ほど風雨に晒した物を、鉞や薪割り機を使って割りますが、1シーズン分4立方位の薪割りなら、鉞で充分です。数万円から数十万円の薪割り機は必要ありません。鉞は、鉞の重さと、衝撃で薪を割る優れた道具です、力まず、力を入れずに振り下ろすことがコツです。節の部分は、割りにくいのですが、節の正面を割るように鉞を落としてやれば、簡単に割ることが出来ます(コツ!です)。薪割り機があるという方も、節を真上にして割れば、薪が飛んでしまったり、薪割り機の楔が食い込んだりせずに、簡単に割ることが出来ます。

薪を割る目安、太さ10㌢です。10㌢より細いものも割りましょう、乾燥が早まり、焚き付けや、中割りとして最初の熾火作りに活躍します。

割った薪も3週間風雨に晒してください。虫が混入しなくなり、乾燥を早めます。

 

仕上げは、棚に積む作業

とってもコツのいる作業ですが、あきらめずにコツコツと、倒れない様に積んでください。薪棚がある方は、とても簡単に積む事が出来ますが、薪棚以外に積む場合の要点を説明します。積む場所は両方向から風が通る場所、間違っても軒下に積んではいけません。風雨が当たる場所が最適です。積み方は、地上から40㌢位上がったところから、上に1.5メートルほど積み上げます。両方向と下からの風が通るように、積んでゆくのがコツです。棚積み作業は梅雨時を避けてください、薪の表皮に虫が入るからです。両端は井桁に積んで、風が入りやすく、崩れにくくしてください。2年目の天地返しも考えて、積む場所を考えましょう。積んだ薪の上には、シートや波板トタンで簡単な雨除けを乗せて出来上がりです。

積み始めが低く棚の間に風が通らない。

 

最後に、廣瀬林業では、セルフで薪作りをする方のための、薪の販売とコミュニテーでの薪作りの支援をしております。2軒、3軒で集まっての薪作りには、メンテナンスなど指導いたしております。

 icon-arrow-circle-right 薪原木購入情報はこちらから (29年度の予約受付中、今年は台風10号の影響で楢の原木が足りません)

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