ログハウスを作ってみた 設計編

ログハウス作りの懐かしい写真が出てきました。
これから、ログハウス作りなどを計画している方たちの参考になればと思い、18年前、私の経験を纏めてみました。
年に数回、セルフビルドでログハウスを作りたいとお問い合わせを頂くので、段取りや、手順、作業方法をまとめてみました。

 

ログハウスは、時間と、根気さえあれば、誰でも作れます、建築基準法の勉強も、基礎部分や壁部などの構造計算建築基準法では、100平米未満の構築物の設計については、無資格でも出来るし、建築確認申請もできます。
建築基準法の本は図書館などで借りることが出来ます。積算方法なども丁寧に解説されていますから、設計図面を作ることは心配ありません。不安なことは、県の建築指導課などアドバイスや指導を頂けます
設計事務所に頼めば、数十万円の設計料を支払うことに成ります、自分で設計して、自分で申請すれば、8000円から14000円です。完了検査を入れても、総額最大24000円です。
自分で設計しましょう、家族と考え、いろいろ調べて、楽しい時間を過ごすことが出来ます。

大まかな計画をたてましょう

 ログハウスの使用目的を決めましょう。 小屋として? 別荘として? 店舗として?など用途で建築基準が変わります。
 また、建築する土地の地目でも、制限される仕様があるので、建築基準法の参照が必要ですが、概ねログハウスを建てるとすれば、山林や、分譲された宅地でしょうから、
    建築についての制限は隣地境界からの制限くらいと思います。
 整地や基礎作り、ログ組のやり易さを考えると、33平米から45平米くらいが丁度いいと思います。ログハウスは、基本2階建ては出来ません。ロフト作りになりますが、
    ロフトも施工面積に加算されますので注意が必要です。
    また、ログハウスに使う丸太の形状や、購入先も計画しましょう。
 一般的にログハウスに適している国産材は、杉です。森林組合から購入するのが良いでしょう、
 国内で安く購入するならば、一般的に流通している長さで、4㍍ですが、値段が高くても良ければ8㍍もあるようです。
 私は、太い丸太は価格が高いので、中位の丸太をタイコ挽きにして、購入しました、15坪平屋のログハウスの場合は、140本程4㍍の丸太が必要になります。
 180日ほどの乾燥期間が必要ですから、建築場所の近くに、置き場所を作るか、森林組合の土場で預かってもらいます。
 建築場所についても、木を切ったり、根切をしたり、整地をしたりする期間が必要です、冬の間に木を伐り、春から根切整地をするのがベストです。
 梅雨に入ると、基礎作りは大変になりますので、5月には基礎の完成が必要です。基礎は建物を支える重要な部分ですから、この部分と、屋根張りは業者に依頼します。
 

本格的に設計を始めます

 最初に平面図をつくります。大きすぎたり、複雑な形状の建物は、完成まで時間がかかりすぎるので、挫折してしまうことが多いようです。
 作りやすい大きさは、10~15坪(33~45平米)です、仮にロフト付きの場合は、ロフトの面積を考えれば、80平米位になると思います。
 屋根付きのテラスや、デッキを配すると、結構なおおきさになります。
 4㍍の丸太を使う場合、ノッチの部分があるので、有効な部分は3.1~3.5㍍として、図面を引きます、
 2本を仕口で繋いだり、間柱ノッチで繋いで、7㍍の四角いログを作ることが出来ます。建物に凸凹をつけると、ノッチの加工が複雑になり時間がかかります。
 お勧めは6㍍×7㍍ もしくは7㍍×7㍍です。
 キッチンの位置や、トイレの位置、部屋の間仕切りも図面に書き加えます、部屋の間仕切りは後から作る方が楽ですが、ロフトなどを作るなら、張りが必要になりますから、
 正面から裏にかけてログで仕切ることが必要です。
 出入り口や窓の位置も決めます。開口部分は、ノッチから60㎝以上離れていることが必要です、開口が多すぎると、壁耐力不足になりますから、注意が必要です。

 平面図が出来たら、床伏図も作りましょう。
 配管の位置などで、大引きや根太の位置をずらすことのない様に、45㌢間隔の根太の位置を決めます。根太は根太受け金物などで固定する仕様が一般的ですが、
 大引きを使わず、90㍉角の根太を使う場合もあります。床下地材の厚さで使用を変えるのも良いでしょう、
 寒冷地では床下地の下に100㍉位の断熱を施してください、床下からの冷気が一番きついのです。
 また、薪ストーブなど、重量物を置く場所は、床を頑丈にする必要があるので、平米500キロ程度に耐えられるようにする必要があります。


手書きの図面! 大丈夫ですよ!

手書きの図面だから、確認申請が出来ないわけではありません。 手書きの図面は手なおしが簡単にできる利点がありますから、ぜったにお勧めします。
JWWなど、パソコンで使える建築CADソフトもありますが、習熟に時間がかかります。計算部分は大変ですが、いろいろ思考しながら方眼紙に手書きしてください。
正確な長さの線は引けませんが、長さを表示する数字に間違いがなければ、それで図面です。頑張りましょう。

私が提出した、確認申請図面 積算内容も図面に記載してあります。

 

 

立面図を作りましょう。

平面図と床伏図をつくって、大体の構想が固まってきました。
正面図、側面図を南北、東西の4方向に分けてつくります。 壁の高さや、屋根傾斜で建物の形が決まります。
一般的にロフトがあるログハウスの場合、壁としてログシェルを積む高さは、4㍍までと規定があるため、2.5~4㍍位となりますが、高くなるほど重機が必要で、加工に時間がかかります、
ログハウスの屋根傾斜がきついのは、シェルの積む数を減らして、妻部分を高くすることで、ロフトの空間を確保するためのようです。
屋根傾斜をきつくすると、雪落ちが良くなるなどのメリットがありますが、施工は大変です。野地板張りから、屋根施工業者に依頼することをお勧めします。
私の場合は、正面を7㍍とし、3.5㍍の位置から、裏までログシェルを積み、間仕切りとしました。この間仕切りシエルに束をたて、棟木を支えています。
梁を渡せば、母屋を支える束を置くことも出来ます。
屋根傾斜は、薪ストーブの煙突掃除を考え、雪が自然に落ちるとされている、15度傾斜としました、なだらかですが、雪も落ちます。
こんなことをみんなで考えながら、ログシェルの太さと、長さをもとにして、立面図、正面図、側面図など4方向の建物の形を図面にしましょう。

構造計算で、適合するか確認してください。

せっかく作った立面図が建築基準法に適合していないと、建築許可はおりません。
建築基準法の施工条例を確認しながら、構造計算をして、適合するように修正をします。
施工条例54条   壁面耐力の計算 と 開口部制限  積算の方法は基準法の本に掲載されているが、別紙添付の画像を参照してください。
          なお、壁面には、上下2段のログシェルを45センチ千鳥間隔で、木製のダボや鉄製のコーチスクリューで接合しなければなりません。
          加えてノッチの外側部分は通しボルトで結合する必要がありますが、壁耐力が十分で、小規模なログハウスは省略しても良いとなっています。
施工条例20条   換気と採光  基準法の本に記載されているので、簡単に積算できます。

基礎施工図を作ります。

建物の大きさや、重さが確定しましたので、基礎を設計する数字が確定しました。
基礎配置図を作ります。基礎はベース部分と立ち上がり部分で構成されますが、建物の重さに耐えて、地震などの揺れに耐えられるものでなければなりません。
都市計画区域外の構築物の場合は4号構築物とみなされ、特別な指定のある土地以外は、地盤調査は必要ありませんが、
ログハウスは一般の構築物の2~4倍の重さがあると考えなくてはなりません。
従って、強い基礎 が必要となります、とは言っても、特別な基礎ではありません、基礎の強さは分担面積を多くすることで増します。高さを高くすることで解決できます。
根太伏図をもとに、基礎の位置を決めますが、大引きを支える束や、テラスやアプローチを支える基礎部分も詳細にします。
ベース部分の広さや、立ち上がり部分の高さは、
分担面積の最大を割り出し、平米当りの建物の自重を割り出し、分担面積を掛けたものが建物自重となります。
長期荷重に対しての計算式に当てはめて、平米当りの基準以下となるようにします。地震に対しての積算値から、基礎の高さと、ベースの大きさを修正します。
基礎施工の説明は建築基準法施工令38条に記されているが、度々修正があるので、確認しながら施工図面を作る必要があります。(令38条第5項)
基礎の施工は、専門の業者に依頼することに成りますので、相談をして計算方法などのアドバイスを受けるのも一つの方法です。

私はこのようにしました

立面図から建物の自重がわかるので、平米当りの自重をはじき出して、地震層せん断係数(Ci)を求めた。=地域により地域係数(Z)があり、㎡自重に対して掛ける
更に、㎡あたりの分担面積×建物の自重で係数を出しておき、地震に対しての基礎体力をはじき出して、布基礎布施図を作りました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

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